2010年度 所 信

 第52代理事長 西川 一臣


 
 ≪ 基本方針 ≫
   ● 継続事業の更なる進化
   ● JCにプライドを持つ会員拡大
   ● 心の糧となれるひとづくり
   ● 夢や希望を抱ける中長期ビジョンの醸成
   ● 公益社団法人格取得に向けた組織作り

 昨年、我が国日本を戦後の荒廃の中から立ち直らせようと、若き先達たちが青年会議所を立ち上げてから60年の時が経ちました。当時と現在では時代背景が全く違うことは言うまでもありませんが、世界の平和を願い、国を思い、地域を思う志は変わりません。その創始の精神、高い志を思い描きながら、10年後、100年後のこの国が、この地域がどのような未来を構築すべきなのか、崇高な理念のもと活動しなければなりません。

そのためにはまず縦軸である歴史について考えるべきです。歴史について無知であると、現在起きていることの意味が分からない。現在起きていることの意味が分からないと、未来が読めない。結局、「今がよければいい」といった偏狭な考え方に陥ってしまいます。 先ずは時代の流れということに視点をおき、先の先を読みとれる眼を育み、今後取り組むべきビジョンを精査し行動することが重要になります。また、横軸としても「木を見て森を見ず」という言葉があるように、広く視野をひろげ活動するべきです。一点集中の事業に陥る傾向にありますが、ひとつひとつ大きな視点で考えていかなければ、結果が伴わず、自己満足の世界から脱却することができません。JCの価値、アイデンティティーを再確認し、原点に立ち返った戦略を組み、それに基づいた一貫性のある取り組みをしなければなりません。この地域だけよければよいという考えではなく、社団法人日本青年会議所の一員という意識を持ち、社会全体を見渡せるような運動展開をしていかなければJCとしての存在意義はなくなるでしょう。その上で我々の根幹の部分でもあります、組織の基盤づくりを再考し、公益法人制度改革を基本に考え、今一度JCとは何をすべき団体なのか?青年会議所の基本理念に基づき、未来を創造しながら今後の方向性を議論すべき時にきています。

100年後の日本を考えるのが政治家の仕事と言われます。我々も同じく100年後のまだみぬJAYCEEたちを思い、地域を思い、国を思い、未来を創造し、説得力のある確かな見識とゆるぎない信念を持ち、「明るい豊かな社会」を実現させてまいります。


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